
・ トレー回収の呼びかけをし、自分も頑張る。
・ 資源を大切にし、ゴミは捨てないように気をつける。
・ 目標をたてて、環境を守る。
・ 人間と同じで木も生きているので、自然に優しくする。
4 成果
トレー回収を始めたときは、200枚しか集まりませんでした。年間の目標。(契約した回収業者との取り決めで年間1万枚以上とあり、協議の結果設定した目標)は、1万5千枚です。回収日を多くしても、1回当たりの枚数が少なければ目標には到達しません。そこで、何とか全校的に広めるにはと思い、まず年間計画や週報に回収日を記入してもらいました。さらに回収日を固定して、意識化を図ったのです。委員会から結果等を記載したニュースも発行しました。
このようにして回を重ねるごとに全校に広まり、年度末には2万8千枚と目標を突破しました。回収したトレーの代わりに200個の再生プラスチック鉢が送られてきたのです。それらが全校集会で委員会の代表に贈られたとき、子ども達は満足感にあふれていました。そして次々と自分達でできる活動はないかとその活動範囲が広がっていき、子ども達の活動が「毎日小学生新聞」で紹介されるようになったのです。
私は、環境委員会の活動を通して、委員会活動の本来のねらいである自主的な活動を実践の中から感じていってほしいと思ったわけです。当然、自主的な活動といっても、当番活動のようなある種決められた仕事をおこなうことも必要です。ただ自分達で何か人のために学校のために、地域のためにひいては地球のためになるといった目標をもって、その中でなにができるだろうとアイデアを出し合いながら、仲間で行動に移す。そんな創造性のある委員会活動になったら、きっと子どもたちも先生に言われたから、決まりだから、怒られるからでなく、自分でやりたいから、やるべきだからといった価値判断ができる素地が養えるのではないかなと思ったわけです。
環境庁のエコクラブは、子どもたちが活動の中から気づいたことを学校内だけでなく地域やもっと広い立場で情報交換したり活動報告ができるので、子どもたちの行動に広がりと価値を与えてくれたと、本当に感謝しています、。いろいろな環境のグッズを用意してくれたことも、子どもに意欲を与える元となりました。

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